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どうも納得がいかないのです。
私は高岡ミズミの天使シリーズがかなり好きなのですが、
どこのレビューをみてもあまり評価がよくない…。

理由は確かにわかるんです。
まず、「天使の啼く夜」は展開が早すぎる。オチがちょい微妙。
次の「天使の爪痕」はとにかくじれったいというか、受けも攻めもはっきりしろ!と突っ込みたくなる。
そして3作目の「天使の片羽」はいいカプのわりに刺激が少なすぎ。
などなど…。

そして、シリーズものながら3作ともカプが違うとか、進展ないとか、そういうのも理由なのかも?
いや、私には正直よくわかりません。だって好きだから!

 「天使の啼く夜
 高岡ミズミ
 幻冬舎ルチル文庫

 年下元ヒモ(攻)×寡黙若社長(受)

 ★★★☆☆


 「天使の爪痕
 高岡ミズミ
 幻冬舎ルチル文庫

 飲食店経営者(攻)×ウジウジ系ヤクザの息子(受)

 ★★★★☆


 「天使の片羽
 高岡ミズミ
 幻冬舎ルチル文庫

 年下大学生(攻)×メガネ元家庭教師(受)

 ★★★★☆



「泣けるBLCD」をテーマに色々なジャンルのものを4作品セレクト。
個人的な好みで選びましたがどの作品も完成度が高いので、
泣かなくても感動することは請け合いですよ〜。もっと色々あるんですけどね。
てか、声優さんってほんと日本の宝だよ、と思う今日この頃です。

 惴瀬陵侫硫屐戞‐野大輔×神谷浩史
◆悒棔璽澄璽薀ぅ鶚機銑掘戞〇位杳丹賚此瀋山す席
『ストロベリー・デカダン2』 子安武人×三木眞一郎
ぁ愾鵑こい鉾襪瓩仁』 福山潤×鳥海浩輔




「もう一度だけ願いをかなえて欲しい、神様…
もう僕は誰の声も聞きたくない・・・!」


『言ノ葉ノ花』


キャスト:小野大輔(長谷部)×神谷浩史(余村)
泣ける度:★★★☆☆

DGSでおなじみの2人が初からみ、しかも原作のレベルが高いということも聞いていたので、
相当楽しみにしてたのですが、期待以上の作品でしたね。

あるとき急に心の声が聞こえるようになってしまった余村が主人公。
人の心が聞こえるって、ちょっとうらやましいな、と最初は思ったのですが、
これを聞いてとんでもない、と思いました。
話の冒頭から、人の裏側を知ってしまうってことの恐ろしさを理解しました。
表向きは優しい言葉をかけてきてくれても、心の中ではまったく別のことを考えてたり、
そんなのがわかっちゃうってほんとノイローゼになっちゃいますよ。

で、そんな不思議な能力を持つ余村は、人とのかかわりを避けていたのですが、
ひょんなことで同僚の長谷部が自分に片思いしているということを知っちゃうのです。
無表情で口数も少ないけど、裏表のない優しい長谷部に惹かれていく・・・という。

心の中がわかる能力を持っていることを長谷部に言ってから、2人の仲がギクシャクしちゃったりするんですが、それも当然だよなーと、設定はファンタジックなのに、すっと感情移入できるんですよね。

号泣するような作品ではないのですが、とても脚本が丁寧なので感情の流れとかがすごくよく伝わってきて、私は結構何度もうるっときました。

あとは、泣けるってコンセプトとはまったく関係ありませんが、
心の声がダダ漏れなHって相当エロイですね(笑)。かなりむっほーwwwでしたよ。

2枚組なんだけど、普通の2枚組以上にボリュームを感じたというか、
1枚、1枚、で一話完結しているという雰囲気なのですごくお得感がありましたよう。
抑えめ演技の小野Dと、相変わらずエロいぴろしのコンビは最高です!



あなたが選んでください。“はじめまして”と
“またお会いしましたね”と、どちらがいいですか?


『ボーダーライン機銑掘
ボーダー・ライン(1)

キャスト:三木眞一郎×鳥海浩輔 小杉十郎太
泣ける度:★★★★☆

三木眞すげーよ、神だよ!という作品は結構いくつもありますが、
中でもかなりのレベルですね。ぜーったい聞くべき名盤です。
てか「グレイゾーン」という作品の続編で、普通に解釈すれば、
サブカプの話にもかかわらず、
こっちのほうがCDの枚数が費やされているという・・・。
「グレイゾーン」も面白いんですが、ぜんぜんこっちのほうが好きです。

頭は切れるものの、のほほんとしたしゃべり方で、
服のセンスと人格がぶっ飛んでる弁護士の由利を
これ以上ないよ、というほどにお料理してくださいました。
真面目な刑事・真行寺を演じる鳥海さんも、もちろん見事です。

CD3枚を費やした物語だけに、感情の移り変わりがものすごく丁寧。
政治家、暴力団、警察幹部の癒着という強大な事件がバックグラウンドにあり、
メインカプが翻弄されながらも、心を通わせていく・・・。
そしてあの衝撃の結末!!由利がかわいそうでかわいそうで・・・。
ああ、もう泣ける…。BGMもSEもいい〜。

由利の台詞がいちいち神がかってるものが多すぎて、
ヘッドホンを両手で押さえながら、うお〜と叫んでしまうこと請け合い(笑)。

靴離肇薀奪7とか、もうすさまじい。
いつもニコニコとおだやかな由利が感情をあらわにするシーンに身震いしました。

ちなみに、バッドエンドと捉える人もいるかと思いますが、
私は救いがあるというか、未来のある終わりと思いました。なので、大丈夫!
ほんっと何度も聞き直しちゃう名作。



何かほかに欲しいものはないのかい?
忘れられないようなキスを…


『ストロベリー・デカダン2』
キャスト:子安武人×三木眞一郎、塩沢兼人
泣ける度:★★★★★

レビューじゃ必ず泣ける名作扱いですが、ほんとに泣けます。
1を聞いたかぎりではコメディだろう、と思わせといて、これですからね、ビックリです。

まず役者陣がすばらしい。主人公のゲイのボンボン尾花沢兼次に子安さん、
その永遠の思い人であり天才画家の小暮太郎役に三木さん。
そして、兼次のよき理解者である父親に塩沢さんです。

幼い頃から同性愛者である、と自覚していた兼次は、
幼馴染の太郎を愛していたけど、太郎が同性愛を激しく嫌悪していたため、
気持ちを伝えられずにいたのです。
そこに太郎が妊娠させた相手と結婚するといいだして、激しく動揺し、
一時は妨害にも走るんですが、それでも気持ちは伝えられない。
結局、太郎は結婚することになったのですが、兼次が諦めるはずも無く、
結婚式では、自分も太郎への永遠の愛を誓うのです。ここまでが1。

問題の2は、太郎の妻が子どもを産んだあと死んで、太郎自らも病に…、
という展開になっています。
もう役者が神過ぎるというのもありますが、
脚本が凄く良かったです。ドラマとしての完成度が物凄くたかくて、
聞いているうちにぐいぐい引き込まれ、最後にはとことん泣ける展開になっています。

兼次のどこまでも一途で献身的な愛、
純粋さのあまり、異端な男同士の愛を嫌悪していた太郎が、
自らの死を目の前に本当に大切な存在に気付いていくまでの過程が、
とても深いよなぁ、と思いました。

古い作品なので入手は難しいですが、どこかで見かけたらぜひ。
1も聞いてからのほうがより泣けます。



本当に役に立たない人間なんていない。
人は誰かを支えるために生まれてくるんだ


『蒼い海に秘めた恋』
青い海

キャスト:福山潤×鳥海浩輔VS森川智之
泣ける度:★★★★☆

切ない系といえばこれが思い浮かびます。

近未来もの、というかSF風味の作品なんですが、ストーリーがかなりしっかりしています。
人類を危機に陥れた「水腐病」の抗体を持っている唯一の人間ショア・ランカームは、研究所(陸)で実験体扱いされていたが、ついに特効薬が完成。
そんなある日、義父であり、コイビトのように暮らしていたエルリンクが「あの子はもう用済み」と話しているところを聞いてしまいます。
自分の存在理由さえわからなくなってしまったショアは、
唯一の手がかりである資料用の記録盤に収録されていた青年に会うため、
海底都市へと1人旅立つ…。

鳥ちゃん演じるオルソン・グレイがなかなかカッコイイです。
でも家族を失った過去から研究所をうらんでいることで、ショアと亀裂ができちゃったりとかして、
いろいろもー切ないんですよ。
ショアがまた健気な子なので、ちゃんと言えばいいのに!とか
そういうじれったさが募りつつも泣けるんです。
エンディングに向かうに従ってドキドキハラハラとした展開もあり、かなり濃いいドラマでした。

あとは、超悪者風味なもりもりがいいっすよ。普段とは違う雰囲気でかなりいい!
でも実はエルリンクが一番かわいそうだったりもするところがまた…泣けます。

テーマ:ボーイズラブ - ジャンル:本・雑誌


BLの神様ありがとう!叫んでも泣いても感動がおさまらない名作

美しいこと(下) (Holly NOVELS)美しいこと(下) (Holly NOVELS)
(2008/01/29)
木原 音瀬


ストーリー:超神!!!!
挿絵:★★★★★
エロ度:★★☆☆☆


待った!待ってたよ〜!!!!!
上だけでも名作の予感で、下はどうなるのかと、
不安と期待が入り混じるような心地で待っていたのですが…。

結果、期待をはるかに陵駕する、超名作でした。
私的には。


この感動をどこかに吐き出さないかぎり、
切羽詰ってるはずの仕事にも手がつかん!
ということで、読み終えた勢いそのままに書いています。

木原先生があとがきでおっしゃってるとおり、
恋愛で進み恋愛で終わる物語という言葉そのままの作品でした。

例えば、好きな人が触れたものが宝物のように大切になったり、
ふとした態度に期待してしまったり・・・
松岡の存在そのものが、恋愛ってこういうものよね、という象徴だった気がします。

そして今回、途中から、へたれ界の中でも類を見ない、
キングオブへたれの寛末視点で物語が進行していくんですが、
ほんっとイライラするんですよねぇ。

でも実際のところ、男が男と付き合うとかそういうのって、
当たり前だけど、普通じゃないじゃないですか。
BLってだけで忘れがちですが(笑)。
そういうことを思い出させてくれるっていうか、
ああ、それだけ迷うようなことだよな、とあらためて実感するというか。

しかも元々男が好きじゃない人たちがであって恋をするなんて確立、
果たして何パーセントくらいのもんなんでしょうね?
ぜひ誰か統計を取ってみてほしい(笑)。

それくらい、イレギュラーな恋愛に巻き込まれてしまったからこそ、
これだけ迷ったり悩んだり苦しんだり傷つけたり、してしまうんですよね。

などど、フィクションにこれだけリアリズムを感じて、
ぐるぐる考えさせられてしまうくらい、
木原先生の作品には現実世界を垣間見せる何かがあるんですよね。
過剰とも思える遠回りがあるからこそ、
他の作家さんだったら省いちゃうような出来事が加わることで、
私たち読者は、じりじりとブラックホールに飲み込まれていくというか、
読み終わった後なかなか作品世界から脱却できないほど、
引き釣りこまれてしまうんでしょうねぇ。

とにかく、私的には木原作品NO.1にのし上がるほどに、
凄く感動的な作品でした。先生ありがとう!
BL読んでて良かった〜。オタクでよかった〜。
さて、表紙をつなげてまたニヤニヤすることにしよう。

あ、書き忘れましたが、この作品の挿絵が、
日高ショーコさんでよかったと心の底から思います。
作品の雰囲気とばっちり合っていました。
挿絵があわないとがっくしくるじゃないですか。
木原さんの作品って毎度カラーがいろいろですが、
ホーリーに限らず、いつもあってる気がします。

さてはて。
小冊子とか応募したことないんですが、
これは絶対に応募しますね、私。
郵便振替の受領書ってどうやってもらうんだ?
解らないことだらけですが、
蜜月松岡の幸せライフを拝むためなら、
なんだってしますよね〜!!


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昨年、色々なBLランキングなどで1位を掻っ攫った、
水城せとなさんの『窮鼠はチーズの夢を見る』。
BLからついぞ離れていた水城さんが、まさかレディースコミックでBL描いて下さるとは…、
なんともビックリでしたが、土壌が違うだけに、BLという枠にくくっていいものか悩むほど、
不思議なリアリズムを感じる重た〜いマンガだな、と思いました。
水城さんの、心情描写とか、台詞とかってほんとすごいですよね。
胸にぐっさーっと突き刺さる言葉の数々で、インパクトがものすごい。

で、その後窮鼠の続きが、ジュディの付録の小冊子で発表されたとかで、
一時期ヤフオクとかにすごい値段付いてましたが、
きっちり待って正解でしたね。今や携帯でよめちゃうもん!
(もっとまてばコミックスがでるんだろうが…)

知らない方のために説明しますと、
『コミック小学館ブックス』なる小学館の携帯サイトにて、
小冊子掲載の続編『憂鬱バタフライ』、
そして同じく小学館の携帯サイト『モバフラ』にて、毎月2回更新で、
窮鼠シリーズ最新作・『梟』が読めちゃいます。

憂鬱ももちろん面白いですが、梟がすごい展開に!
遂に全国の腐女子待望の受攻逆転劇が!!!!
これにはもう、大興奮でしたね(笑)。

センパイの煮え切らなさというか、へたれぶりは相変わらず呆れますが、
流されやすいのは、フェミニストゆえなのか、とようやく気付くと共に、
今ヶ瀬の乙女っぷりがどんどん加速していって、
とことん性格が女だよなーと思っちゃったり、色々発見がありつつ、
2人の関係も成長しているようで、またあああ、というところに落ちていきかけています・・・。
まさに今!センパイ、どうにかしろよ!とか思うんですが、
どうにもしないところがほんと・・・!
まさにリアルな現代社会の男って気がしてほんっと嫌になります。

これからどうなってくやら、2月5日の更新が待ちどうしくてしょーがない!
が、携帯マンガってデータが重たいですよね。
ノベルとかもいっぱい入っているので、
どれを消してどれを生かす、で毎回相当悩む羽目に…。

とりあえず、詳細は水城せとな公式サイトにてどうぞ。

窮鼠はチーズの夢を見る    ジュディーコミックス窮鼠はチーズの夢を見る ジュディーコミックス
(2006/01/26)
水城 せとな

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毒舌美人ギャルソンVS金持ち社長…ツンデレ同士の恋はキッチンで!

今宵、雲の上のキッチンで (ビーボーイノベルズ)今宵、雲の上のキッチンで (ビーボーイノベルズ)
(2005/04/16)
ひちわ ゆか


ストーリー:
挿絵:★★★☆☆
エロ度:★★★☆☆


ビブロスさんがつぶれるちょい前に発売されたからか、今だ新装版が出ないですねぇ。
これは本当に惜しい…、早めに出してほしい作品のひとつです。
昨年からのブームに乗ってBLの扉を開けたおじょうちゃんたちも多いでしょうし…。

ひちわさんの作品は全部読んでいるわけじゃありませんが、
あらすじだけ読むと、ベタかな?と思わせといて、展開が面白かったりする、
意外性の多い作家さんだな、と私は思っていました。
そして、結構何を読んでも外れない、安定感もありますよね。

宝石を食べて生きる魔女(男なんですけどね…)のお話「昼となく夜となく」や、
女物のパンツを履いた男を思わず想像して苦笑してしまった「プラクティス」、
そしてかなりちゃんと、正しいSMの形だな、と思わず唸った「キャンディ」など、
好きな作品は結構いっぱいあるのですが、

私の中で最もツボだったのが、
この「今宵、雲の上のキッチンで」でした。

にっこり笑えば、猫でも金魚でも落とせる美人ギャルソン、新(受)と、
大会社の社長で、高級マンション47階に住むイケメン35歳なのに、好きな子の前ではどうしても素直になれないちょっとお子ちゃまな眞宮(攻)。

いい大人の2人なのに、お互いの性格が災いして、なかなか仲良くなれない。
いやはや、このじれったさが恋の醍醐味だよなぁ!と心の底から思うわけですよ。

正面きってなら普通は分かり合えないだろう2人に用意された舞台は、
真夜中のキッチン。

眞宮の秘書が、天邪鬼な性格が災いしてずっと孤独な眞宮を気遣って、
新にランチのデリバリーを頼み込む。
新は最初は嫌がらせの意味も込め、
正体を隠すことを条件にランチをデリバリーすることを承諾し、
そこから徐々に暗がりでのキッチン逢瀬に発展するのですが・・・。

お互い顔も見えない中、じわじわと惹かれていく、
そんなハラハラドキドキな展開がとっても素晴らしいのです〜。

実際ね、好きな人の前では、なかなか素直になれないものですよね。
ちょっといいなくらいの人だと、駆け引きもできるけど、
ほんとに好きな人相手だとどうして上手くいかないものか…、と
私も遠い昔、思春期の頃には悩んだものです。
そんな誰でも共感できる恋を描いているBLって、実はあんまりない気がします。
BLは、ありえね〜って話のほうが圧倒的に多いですからね(笑)。


ただ、惜しむらくはHなんですよね…。
あれだけ素晴らしいまでの天邪鬼ぶりを発揮し、
趣味や行動が意外とオヤジっぽかったはずの眞宮ですが、

いざHとなると、テクニシャンで歯の浮くような台詞を連発する、
普通の金持ち攻めに成り下がっちゃってたことです
ページの都合上もあったんですかね?
ちょっと急ぎすぎてる感もあり、やっつけっぽかったのが非常に残念でなりません。

あと、話の終わりとあとがぎが見開きで載ってるというのも良くない。
小説には余韻っつーのがあるでしょ…。
でも、ページ割のために本文削るのも嫌だったんでしょうね。解るなあ。

などと不満も書いておいてなんですが、
全体的には非常にクオリティの高いBLです。ぜーったい読むべし!
リブレさん、早く新装版出すべし!です。
ドラマCDにもしてほしいなぁ。新は神谷さんがいい!



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